
今年は「暑い」「寒い」と毎年のように口にしますが、建物の「窓」を見直すことで冷暖房効果を高めることができるのです。
窓は建物の中で一番熱が逃げやすい場所なのです。
なんと!!冬場で50%、夏場で70%程の熱の流入出があると言われています。
そこで今ある窓の内側(室内側の窓枠の部分)に内窓(インナーサッシとも言う)を取り付ける事で冷暖房の効きが良くなり、節約につながります。
少しの工具とやる気があれば誰でも取り付ける事が出来るので是非参考にして見てください。
↓動画でも紹介しています。合わせてご覧頂くとより理解しやすくなりますのでオススメです。
取付は実は自分で出来るんです
窓を新しく取付けするなんて自分じゃ出来ない!!と思っている方が大半だと思いますが、実は今ある窓の内側の窓枠という部分にプラスチックの枠をネジで留めればいいだけなんです。
取付け条件


今ある既設の窓の内側(室内側)に窓枠が7㎝以上あることが絶対条件です。
新しく付ける内窓の枠幅はどのメーカーも大抵7㎝位なので、窓枠の幅が足りないと、はみ出てしまいます。
更に!!

外窓のカギが出っ張った(水平)状態でカギの先端から7㎝以上窓枠が無ければいけません。
ここかなり重要です!!

カギの確認を怠ると内窓を付けても外窓が開かなくなってしまったり、内窓の枠が室内側にはみ出して取り付けなくてはいけなくなるので注意してください。
内窓の種類を把握しておく
内窓といっても窓の種類やガラスの種類などがあるので把握しておきましょう。
重要な基本的な事を書いておきます
引き違い窓

一般的な横にスライドして開けるタイプ。
ガラスの部分は2枚。
引き違い窓(4枚建て)

引き違い窓と同じくスライドして開けるタイプだが、ガラス部分が4枚ある物です。
引き違いと分ける意味で単体で4枚建てと言われます。
開き窓(ドアも含む)

ドアと同じように開く窓。
ハンドルをひねる事によって解錠され内側もしくわ外側に開くタイプ。
FIX窓(はめ殺し窓)

明り取りや景観を眺めるだけの開かないタイプの窓。
ハメたら最後なので「はめ殺し窓」なんて言われたりします。
ガラスの種類
基本的な構成
- 単板ガラス(ガラスの構成が1枚の物。昔の家や会社、工場などに採用)
- 複層ガラス(ペアガラスとも言う。ガラスの構成が2枚で1セットになっている物。現在主流)
- トリプルガラス(ガラスの構成が3枚で1セットになっている物。寒冷地では出回り始めた)
- 透明ガラス(ガラスの向こう側が普通に見えるガラス。一番一般的なガラス)
- 型ガラス(ガラスの向こうが見えないガラス。浴室などプライバシーを確保したい場合に使用。一般的なガラス)
- 和紙調ガラス(ガラスに和紙調のフィルムを張り付けたガラス。和室などに使用)
- すりガラス(ガラスの向こうが見えないガラス。全体的に白っぽく見える。和室や木建具のガラスに使用。)
複層ガラス・トリプルガラスのオプション

複層ガラス以上のクラスには断熱性能を高めるオプションが追加可能です。
- LOW-Eガラス(ガラスの表面に断熱性能を高める金属皮膜が付いており熱の出入りを押さえたり、遮熱したりしてくれる。新築では標準になりつつある。)
- アルゴンガス入りLOW-Eガラス(複層ガラスの空気層に空気の代わりにガスを注入してある物。空気よりも熱を伝いにくい性質がある)
- 真空ガラス(複層ガラスの空気層内部を真空状態にしてある。真空なので熱の移動が無いのが特徴)
- 樹脂スペーサー(複層ガラスのガラスをサンドしてあるスペーサーが普通はアルミ製なのだが、樹脂になっている。アルミは熱が伝わり易いので樹脂にすると断熱性能が上がります。)
寸法を測って発注
取付け条件をクリアしたら発注する寸法を測ります。
自分はインターネット販売の「カンタン内窓本舗」さんと言うお店で買いました。
業者に頼むより格段に安いのでオススメです。
寸法の測り方ですが、窓枠の幅と高さを1mm単位で測ります。


窓枠の内側の寸法を測ります。

幅方向、高さ方向、必ず3か所ずつ測って下さい。
注意点・・・スケールが真っすぐになる様に測りましょう。
3か所ずつ測ったら幅、高さそれぞれの寸法の中で一番短い寸法で発注します。
注意!! 測った寸法の差が5mm以上ある場合は上手く取りつかない場合がありますのでプロにお願いするのを強くオススメします。
ホームページにて窓の種類やガラスの種類、枠の色などを決めて注文しましょう。

品物は必ず立ち合いで受け取れるように連絡を取り合うようにしましょう
取り付ける
取付けに当たって最低限の道具を紹介します。
必要な道具
- +2番の手動ドライバー(建付け調整に必要)
- マイナスドライバー(鍵の調整に必要)
- カッター(商品の梱包を開ける時に必要)
- スケール(寸法の確認等)
- インパクトドライバー又はドリルドライバー(枠のネジを留める時に必要。手動ドライバーでもできないことは無いが、一つの窓で5倍以上時間が掛かるし辛い)
- 鉛筆(枠を取り付ける位置に印をするのに必要)
- タオル(完成後にガラスをピカピカに)
梱包開封

かなり厳重に梱包してあるので開封するだけでも結構大変。

梱包を開けるとこのような物が入っています。
枠はバラバラですが、ガラス部分はフレームに組み込まれています。
取付け開始
枠には左縦枠などと案内のシールが付いていますので、間違って取り付ける事は限りなくないでしょう。
また説明書も入っているので一度目を通しておくことをオススメします。

縦枠から取付けます。上下の両端のネジ穴から留めます。
左右の縦枠を2本づつ留めたら上下の枠を同じく両端2本と中央付近を枠が真っすぐになる様に注意して留めます。
ガラスが問題なくハマり、動きも問題なさそうならガラスを取り外して残りの枠のビスを留めます。
ビスを全て留めたらもう一度ガラスをはめ込んで建付けや鍵の調整をします。
調整
建付けの調整(枠とガラスの隙間)

画像の様にガラスと枠の間の部分が上下で斜めに隙間が開いた場合はガラスの戸車調整をする必要があります。
画像を参考に+ドライバー2番で調整ネジを時計回りに少しずつ回して調整します。

外窓の写真ですが基本は内窓も同じでガラス部最下部の両端に穴が2~3個空いていますので一番下の穴の奥に調整ネジがあります。
ドライバーがレールに当たって回しずらい場合はガラスを少し持ち上げながら行うと良いです。
スライド式の窓は基本は同じ構造なので建付けが悪い場合は調整してみましょう!!
調整ネジ以外の穴は、ガラスの組み立てように使うネジなのでいじらないでください。
鍵の調整
鍵が掛かり辛い、掛かるけどユルユル・・・
という場合には以下の方法で調整が可能です。
まずは室外側のガラス部にある鍵受けを調整します。

室外側のガラスの鍵受け部にはプラスチックのカバーが付いているので取り外し、写真の様にネジを2つ緩めて鍵受けを調整します。
何回か鍵を閉めては調整・・・を繰り返すことで上手く調整できます。

室内側のガラスの鍵をかける部分(つまみ)の上下にプラスチックのカバーが付いているので取り外します。(マイナスドライバーなどでツメに引っかけて外します。)
写真の様にネジが2本あるので緩めて鍵を上下に動かして調整します。

鍵は少しきつめに調整しておくと気密が高まり、断熱効果がより高まるよ!!
外れ留めの取付け
枠の梱包の中に外れ止めという部品が入っていますが、これは窓を激しく開けた際などにガラスがレールから外れて倒れてくる事を防ぐ部品です。

上枠の中央付近に1つだけ種類の違う穴が開いていますので、そこに付属のネジ(円形のプラスチックとゴムのスペーサー)を取り付けます。

ネジにプラスチック、ゴムの順番で通し、ネジ留めします。
窓を動かしてみて外れ止めに窓が当たってしまう場合はゴムのスペーサーを一枚づつ抜いて調整します。
完成

外窓に段ボール張ってあるのでちょっと見栄えが悪くて申し訳ありませんが、完成するとこのような仕上がりになります。
まず感じるのが
外の音が静かになります。
そして冬場になると冷気がかなり減少します。
さすがに冷気が全くなくなるとは言えませんが付ける前と比べると雲泥の差に感じる事ができますよ!!
取付けに掛かる時間は電動工具がある場合で、開封作業を除いて約30分~1時間あれば可能だと思います。(今回紹介した窓の大きさの場合)
今どきの住宅でなくても、最初から付いている窓の建付けや鍵のかかり具合が問題なければ大体スムーズに取付け出来ると思います。
ガラスが少し重いですが、男性なら一人で持てる位です。
不安な方は相棒を見つけて作業することをオススメします。
最後に・・・
今回紹介した窓の詳細を記載しておきましょう。
YKK AP プラマードU
引き違い窓・白色
W(幅)1195mm×H(高さ)1100mm
(複層ガラス・LOW-E・樹脂スペーサー・アルゴンガス充填)仕様
値段(割引有で)約40,000円ほどでした。
購入先は先ほど紹介した「カンタン内窓本舗」様で購入しました。
↓動画でもわかり易く紹介していますので合わせてご覧頂いた方が理解が深まると思いますのでオススメです。
コメント